2019年12月26日発売の週刊ヤングジャンプ2020年4・5合併号で、『ゴールデンカムイ』225話が掲載されました。
ゴールデンカムイ225話は、24人の脱獄囚の1人と思われる人物が次々と人を始末する事件が起こり、新聞にも載るほどでした。
それ故にこのまま騒がれるのは不味いと判断する土方陣営。
一方で、鶴見陣営も新聞で情報を得ており、菊田と宇佐美に札幌へと向かうように指示しました。
しかし、両者は組もうとしませんので鶴見は菊田に宇佐美を連れていけば役に立つと、土方達に悟られないようにするように言ったのです。
果たして、両陣営はどう動くことになるのでしょうか。
本記事では、ゴールデンカムイ225話『貧民窟』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ゴールデンカムイ225話のあらすじネタバレ
夜の札幌では、女性が男性に遊んでいかないかと声をかけるも男性は金を持っているように見えるのかと言って断ります。
豊平川の近くにある東区は明治時代では貧民窟と呼ばれており、暴力と病気が流行っているのです。
酔っぱらっている女性はシルクハットを被った男性に声をかけ、宿はこっちなのかと男性に聞きながら自分は名古屋の良家で生まれたと言い、男性に何処から来たのかと聞きます。
しかし、男性は終始無言を貫き、女性は無口な男性が好きで亡き旦那も同じだったと口にするのです。
そして本当に日本人なのかと聞こうとした際に、男性に鋭利な刃物で喉を斬りつけられて血を流して倒れました。
翌日、喉だけではなく体も切り裂かれている女性の遺体を見に見物人や記者の者達が集まっており、警察が下がるように言っていました。
記者の一人である石川啄木は警部に先月にもこの辺りで命を落とした女性と同じ手口で始末されていると言い、同一犯なのかと尋ねると警部はかもなと言うだけでした。
続けて目撃者はいたのか、目星はついているのかと矢継ぎ早に質問する啄木に警部はうるせぇと言います。
啄木はこの事を土方達に伝え、色々書き立てたから新聞が売れたと満足げに語ったので、永倉は新聞に載っていない情報を持って来いと言い放ったのです。
牛島も酷いなと呟き、啄木もお気に入りの遊女がやられたら困るから早く捕まえてほしいと言ったので永倉はドブで転んで背中打ってしまえと言ったのです。
土方は門倉に脱獄囚の中にそういう手口をやる者がいるのかと聞くと、彼は10年以上前に横浜で遊女を今回のような手口で始末した囚人が網走監獄にいたと教えます。
土方は脱獄囚が犯人だとしても騒ぎを起こされるのは迷惑だと思っており、鶴見達も嗅ぎつけてくると警戒します。
その鶴見達も既に情報を入手しており、菊田特務曹長に札幌へ向かうように指示し、自分はアシリパ達の捜索を続けると言うのです。
菊田は元気よく返事するのを見た鶴見は宇佐美上等兵も連れていくように言うと、菊田はさっきよりも元気がない返事をするのでした。
宇佐美は菊田と一緒に行くのは嫌だなと本人の目の前ではっきり言うと、菊田も意見があったなと言わんばかりに俺もだと言います。
対して鶴見は宇佐美は役に立つと口にし、菊田にはその言葉の意味は分かりませんでした。
新聞の情報から察するに土方達も動き出すはずだから見つからないように行動するように指示し、宇佐美はそれならそれで好都合だからまとめて始末するだけだと言います。
そして両陣営は札幌へと向かうのでした。
時は明治28年新潟県では若い頃の鶴見が先生に対して兵士達が戦になると人を始末する事への抵抗からか発砲する振りをしていると報告していました。
そして外に出るに、子供達が馬の後ろにいたので馬の後ろに近づくなと注意する鶴見。
そうしたら当時14歳の宇佐美が鶴見に声をかけ、彼もまた久しぶりと声をかけると同時に背も大きくなったと言います。
それを聞いた宇佐美は嬉しそうな表情をするのでした。
ゴールデンカムイ225話の感想と考察
囚人達からすれば、長い間牢獄の中にいたんだから好き勝手させろと言わんばかりにやりたい放題しているような感じがしますね。
しかし、土方陣営も鶴見陣営もそれが気に入らない状態ですね。
ただ囚人達が暴れまわっているだけならまだいいが、彼らを捕えようと政府の警察が動き出す事が厄介に感じているようです。
警察が介入して囚人達が確保していくうちに、彼らの口から自分達や刺青人皮の存在が政府に知られて争奪戦に介入していく恐れがある事を両陣営、恐らく杉元達も感じているのだと思います。
それ故に土方陣営と鶴見陣営は警察が本格的に動き出す前に、囚人達を出来る限り始末しようとしているのでしょう。
果たして彼らの行為が吉と出るのか、凶と出るのか、気になりますね。
次回は鶴見と宇佐美がどのように歩んでいったのが明らかになって来るのではないでしょうか。
刺青人皮を巡る戦いが激化する中、鶴見と宇佐美の過去話をするという事はこれからの話で重要な事なのだと思われます。
明治28年の鶴見は子供達の姿を見ていて、14歳とは思えないくらい冷静だった宇佐美を一目見て、こいつは育てればものになると思ってここまで育てることにしたのではないでしょうか。
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