『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
58~60話では、平和に距離を縮める高嶺と弱木でしたが、人事異動によって商品開発部にリベンジを誓う天井がやって来ました。
更に新キャラ登場と、新展開の幕開けです。
本記事では、『高嶺のハナさん』58~60話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん58~60話のあらすじネタバレ
58話「伝えたいこと」
翌日、出社した高嶺はデスクでぼんやりと昨日の弱木の家で過ごした休日を振り返りました。
借りた漫画も最終的に涙が止まらなくなったという高嶺。
借りたスウェットも返すために会社に持ってきていました。
そんな事を考えていると、まるで太陽のような光を放ちながら弱木が出社してきました。
昨日は弱木の家で話せたというのに、場所が変われば高嶺はまた緊張で話せなくなってしまいました。
他の社員に向けて挨拶をするのと同じく、弱木は高嶺にも同様に挨拶をしますが、高嶺はその眩しさから顔を背けてしまいます。
いつもいつも自分の殻を軽々と突き破ってやってくる弱木に対して、今度は自分から伝えなければと、返す漫画や服の入った紙袋に手紙を忍ばせました。
そんな2人の様子をめざとく見ていたチャラ田ですが、いつものように茶化すわけでもなく、ただ見つめていただけでした。
その日、1人遅くまで残っていた弱木は自分の机の下に紙袋があることに気付きました。
中に入った手紙には、業務連絡のような硬い文章の手紙が入っていましたが、それも高嶺らしさと見たのか、弱木は頬を染めます。
1人、帰りの電車に揺られる高嶺は、スマホが鳴って大慌てで見ると、それは弱木からのLINERのメッセージでした。
また面白い漫画を見つけたらお貸ししますという文章と、自作のスタンプに、またいつか同じように幸福な休日がやってくる事を予感させるものでした。
59話「人事異動」
7月になり、ミツバチ製菓では辞令が交付されて高嶺や弱木のいる商品開発部にも人事異動による新しい風が吹き始めようとしていました。
COPでの成功を収めた勢いをそのままに、人員を増員してより活発に開発していこうという目的で、新たな人材がやってきました。
その一人目は、総務から異動して来た天井苺でした。
ミツバチ製菓のアイドルとも言われる彼女の異動に、男性社員は盛り上がります。
髪を切ったことが気になったチャラ田は、弱木に何かしたかと尋ねますが何も身に覚えは無いようです。
当の天井は、ついに商品開発部に来た事に気合い十分でした。
これまで楽そうだから文学部に入り、楽そうだから総務部に入り……と、なんとなく生きてきた天井でしたが、弱木にフラれたことによって受け身ではダメだと言うことに気付いたようです。
仕事の成果を出して高嶺を超えて弱木のことを振り向かせてやると決意してやって来たのです。
敵視されている高嶺は、そんな事は気づかす可愛いとしかいませんでしたが、天井の腹の中が伝わったようで何かを感じ取ったようです。
そんな一騒動起こりそうな人事異動でしたが、たこ焼きを手に駆けてくる女性社員がいました。
淀屋橋と呼ばれたその女性は、大阪支所から異動して来たようで、男性社員からも可愛いと声が上がりました。
そんな初日から遅刻という自由気ままな『淀屋橋うめ』は、弱木を見つけるなり、ツヨシと下の名前で呼び驚かせることとなりました。
60話「歓迎会」
ツヨシと呼ぶ淀屋橋に、社員達の驚きはまず『ツヨシ』という名前のやつがいたかという事でした。
弱木もまたうめちゃんと下の名前で呼ぶ仲のようで、会社だからということで一応気を遣って淀屋橋さんと呼びました。
そんな様子を見ていたチャラ田は得意のノリで、歓迎会をすることにしました。
社内の歓迎会と言いつつ、メンバーは高嶺・弱木・チャラ田に天井、そして淀屋橋という5人でした。
弱木とは研修時代の同期だったようで、仲間と言うより弟と言う淀屋橋に高嶺はピクリと反応してしまいます。
天井も必死に笑顔を保ち、注文を取ろうと仕切りますが、その役割も淀屋橋に奪われてしまいます。
ツヨシは最初はビールとわかっている仲もアピールされたことに、高嶺はまたしても反応してしまいます。
天井ももう笑顔を保つことなど出来ません。
同期という超えられない壁を見せつけられている高嶺と天井は、言葉を挟む隙もありません。
チャラ田と意気投合して淀屋橋が盛り上がっていると、今度は弱木と写真を撮ろうと肩を組む淀屋橋。
そんなにくっついてホントは弱木のことが好きなんだろうと、チャラ田が突っ込むと、大阪ではこれくらいは普通と言う返事にホッとする高嶺と天井でしたが、その直後の事でした。
弱木に抱きつき、むっちゃ好きと笑顔を見せる淀屋橋にこれから始まる波乱を予感せずにはいられません。

高嶺のハナさん58~60話の感想と考察
幸福な休日の余韻が冷めやらぬ高嶺ですが、仕事とプライベートを上手く切り替えられているのはもう弱木の方かもしれません。
お礼の手紙も硬い文章からは高嶺らしさが溢れていますが、弱木はそんなところもきっと好きなのでしょう。
人事異動の回では、ようやくこれからは天井の出番も増えるようになるのでしょうか。
2巻終盤でフラれてしまい、このままフェードアウトするのかと思いきやリベンジを果たそうと異動して来ました。
苺派の読者の為にも頑張って欲しいところです。
そう思っていると、3巻の表紙になっていた謎の女性キャラが登場してきました。
関西弁キャラで押しの強いキャラクターで、天井の顔が終始死んでいましたし、読者としてもミツバチ製菓としても新たな派閥ができあがってしまうのでしょうか。
最後の弱木が好きというのも酒に酔ったせいであって欲しいですが、寄った時こそ本音が出てくるものなので、高嶺も落ち着かない日々が始まりそうです。
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