『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
50~53話では、想いを伝えて進展した二人の恋は、また一つ次の段階へ向かいます。
一方、高嶺に惚れていたチャラ田はそんな2人の変化にも気付いたようです。
本記事では、『高嶺のハナさん』50~53話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん50~53話のあらすじネタバレ
50話「隣のカンケイ」
COPも終わり、いつもの日常業務に戻った高嶺と弱木。
小学生のように純粋で真っ直ぐな発想が持ち味の弱木は、『シリモッチ』なるおしりのように柔らかいもちもちのお菓子を企画書として提出していました。
いつも通り、冗談のような企画書を叱る高嶺という社内の風景に、弱木がCOPで活躍したという噂が流れたものの、その信憑性が怪しまれます。
成長の無い弱木ですが、二人の様子を見ていたチャラ田は何かを感じ取ったようです。
叱りながらもやや頬の赤い高嶺。
叱られながらもやや頬の赤い弱木。
こんなに可愛い人が隣にいてくれるという、進展した恋の喜びを噛みしめる高嶺でした。
51話「チャラ田の勘」
しょうもない企画書を叱る高嶺と、叱られる弱木という見慣れたはずの社内の風景でしたが、どうもチャラ田には違って見えたようです。
2人付き合ってんの? という直球な質問をぶつけると、当の二人も社員達も時が止まったように空気が固まってしまいます。
したり顔のチャラ田に、高嶺は動揺を隠し切れません。
正確には付き合っていない関係ですが、否定もしきれない関係を、弱木と打ち合わせしていなかった事を悔やむ高嶺ですが、既に手遅れです。
付き合っていないとハッキリ答えてしまえば、それで弱木に嫌われてしまうかもしれないという不安が、高嶺に回答させてくれません。
腕を組み、上司然とした立ち振る舞いをしながらも、弱木に目を向けて高嶺はその回答を委ねました。
つ……と弱木が言いかけた直後、チャラ田はそんなワケねーかと自ら退いてくれました。
仕事の邪魔してすんませんと去って行くチャラ田でしたが、2人に背を向けた表情は何かを確信していました。
高嶺の彼氏は医者か社長という噂話もヒソヒソと飛び交う中、部屋を出た二人。
チャラ田の質問に腹を立てる高嶺でしたが、弱木は『付き合えるものなら付き合いたい』と言いかけたことを告白します。
そんな告白に、頬を赤らめるしかない高嶺でした。
52話「リベンジ」
弱気がずっと隣にいてくれるという現実を受け止め始めた高嶺は、部屋でぬいぐるみを抱えながらとある『リベンジ』を誓いました。
そして、弱木にメールを送信すると、受け取った弱木は公園で重要な話があるというその内容に、また何かやらかしたのかと戦々恐々とします。
翌日、会社の人に見つからないことを確認した高嶺は緊張しつつもキッと上司モードの顔になり、弱木はやはり怯えてしまいます。
腕を組みながらここに呼び出したのは他でもないわと切り出し、高圧的な態度を崩さない高嶺。
緊張感の高まる空気に、弱木は覚悟を決めました。
しかし、高嶺が出したのはお弁当で、一緒に食べませんかと実にしおらしい態度に急変します。
驚きのそのお弁当は海苔で『ツヨシ』と書かれた力作でした。
言葉を無くした様子の弱木に、付き合ってもいないのに攻めすぎたのかと、高嶺は焦ります。
卵焼きを一口食べた弱木の、めちゃめちゃ美味しいですという言葉にも、相変わらずほっぺにご飯粒を付けて食べるその姿に、高嶺は顔を隠すしかありません。
一緒にお弁当を食べることにも成功し、弱木の可愛さも再確認しました。
53話「LINER交換」
リベンジも成功した日の夜、お風呂に入っているとお弁当の感想メールが弱木から届きました。
本当に弱木とお弁当を食べたという事実を噛みしめる高嶺は、次の願望は『LINER』を交換して気軽に連絡し合いたいというものでした。
しかし、どうやって交換すればいいのかわかりません。
書類と共にLINERのIDを書いたメモを渡して検索するように指示すると、業務中に浮ついてLINER交換はどうかと思いますと反論されてしまいます。
そんな妄想の中ですら、弱木に軽蔑されるところだったと慌てる高嶺でしたが、仕事という理由で聞けば大丈夫という大義名分を得ることに成功しました。
いつかの妄想のような、弱木に壁ドンをして弱木のポケットをまさぐりスマホに勝手にLINERのIDを入れてやろうとする架空の高嶺に、本人すらその存在を理解出来ません。
翌日、結局手段は思いつかずメールでいいやとトボトボ歩いていると、弱木がやって来ました。
散々悩んで答えが出せなかったというのに、弱木の方からIDの交換を申し出てくれました。
トキメク高嶺でしたが、弱木と自分の名前を混ぜた『yHoAwNaAki』というIDを見せられるわけも無く、絶対QRコードの方が早いと押し通し、初めて好きな異性が『友達』として登録された瞬間でした。
高嶺のハナさん50~53話の感想と考察
一応チャラ田も本気で高嶺を狙いに行っていたはずなので、恐らく2人の関係を察したのだろうなと思います。
否定も肯定もしなかったらそれはもう肯定にしかならないので、高嶺の彼氏が医者や社長という噂で未だに話になるのは、あまりにも信じられないからという理由もあるかもしれません。
そんな渦中の高嶺は、弱木にお弁当を作ってあげるというリベンジも成功しました。
卵焼きを食べてご飯粒が頬に付く理由がわかりませんが、それが弱木なのであり、そこが好きなのでしょう。
ただ、弱木視点から行くと好きな人とは言え、上司モードの高圧的な態度で呼び出されたのでは緊張感もあって、お弁当を出されたところで味なんかわかりそうにないです。
そのリベンジが完了すれば次に沸いた欲からLINER交換をしたいと画策する高嶺でした。
それもあっさり叶ってしまった次の願いは何でしょうか。
恋の欲望は尽きることはありません。
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