2020年10月8日発売の週刊ヤングジャンプ2020年45号で、『キングダム』656話が掲載されました。
キングダム656話は、満羽軍と蒙武軍が互角の戦いを繰り広げているところへ、乱美迫軍が割り込んできたので蒙武軍は困惑し始めます。
乱美迫軍の副将を務めている魚燕は蒙武軍に対して自分達魏軍は呉鳳明の命令で、自分達は助攻になるから魏軍は主攻になって楚軍本陣へと攻めていくように言ったのです。
蒙武は他力を頼りにして喚くなと言いつつ、通りやすくなったのなら突破するだけだと言って騰軍と共に本陣へと攻めていきました。
果たして、上手くいくのでしょうか。
本記事では、キングダム656話『興味がある』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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キングダム656話のあらすじネタバレ
激闘を繰り広げる満羽軍と蒙武軍は一歩も引かないたたきを繰り広げていると突如として、乱美迫軍が乱入してきたので両軍は困惑していました。
楚軍の武将は、何じゃ貴様ら、と叫ぶも乱美迫の攻撃によって呆気なく倒されたのです。
喋れないのか、喋りたくないのか分からないが無口で唸り声しか上げない乱美迫に代わって副将の魚燕は、ギョギョ、と言いながら、蒙武はいないか、と大声で叫びます。
続けて、正直言って癪だが魏軍の総大将である呉鳳明は騰と蒙武を楚軍撃退のための鉞にした、故に自分達は蒙武達のために助攻になるから蒙武達は主攻となってもらうからさっさと楚軍の本陣に行け、と叫ぶ魚燕。
余りにも声が大きかったので武将達は、作戦が敵側にも漏れている、と呟きました。
続けて、感謝の言葉は必要ないからさっさと行け、と言う魚燕に蒙武は、やかましい、と断じると、他力を頼りにして喚くな、と言いつつも、通りやすくなったから突破する、と言ったのです。
そして魚燕は、蒙武と騰は自分達同盟軍の主攻だ、と叫びました。
蒙武軍は押し寄せてくる満羽軍を蹴散らしながら、一気に敵陣へと向かいますがその行く手を満羽自身が立ち塞がり、大きな槍を振るって兵士達を大量に始末したのです。
蒙武に対して、お前の相手は自分だぞ、と言う満羽に蒙武はこのままでは目的地に行けないなと判断すると、来輝に、お前達は先に行け、ここは自分が何とかする、と言うと来輝は軍勢を引き連れていこうとします。
楚の武将は満羽に、来る、と伝えるが普段なら一直線に突撃していくはずの満羽が一切動く気配がありませんでした。
それ故に満羽は界邦に、お前達が先に当たれ、と命じたので界邦は、いつもは千斗雲並みにご自身が真っすぐに向かうはずなのに宜しいのか、と尋ねると満羽は、蒙武と言う武将をもう少し見たいし、興味があるみたいだ、と呟きました。
その頃、千斗雲を相手に奮戦する録鳴未だったが乱美迫と2人がかりで互角だった千斗雲に苦戦を強いられており、致命傷こそ負ってはいなかったが傷を負ってしまっていました。
千斗雲は彼との戦いに飽きてしまったのか、今度は楽しいところへ行ってくる、と言うと武将が、蒙武軍が本陣に向かっているから白麗や玄右の軍勢と共に守りに行くべきではないか、と報告したのです。
しかし、千斗雲は、そんなつまらないことをしたくない、と言うと共に面白そうな奴がいるから、と言う千斗雲の視線の先には呉鳳明がいました。
自分をほったらかしになるから本陣を攻められるんだ、自分が呉鳳明が討ち取るか、寿胡王が討ち取られるか競争だ、と言って攻めていく千斗雲とその軍勢。
録鳴未も、千斗雲が呉鳳明を討ち取ってくれればこちらにとってラッキーだ、と言う武将を、魏はクソヤローだが今は味方だ、と言って注意すると後を追いかけました。
呉鳳明もそうなるのを予想出来ていたので、守りを固め始めたのです。
その頃、蒙武は圧倒的な武力で満羽軍の近衛兵団を次々と打倒していきます。
そんな蒙武を見た満羽は、蒙武はただ一人最強を誇示する唯我独尊の者だけじゃなく、大きなものを背負っていて、それ故に汗明に勝てた、と呟くと動き出したのです。
かつての自分達に似ている、と言って大きな槍を振るい、蒙武も大きなハンマーを振るってぶつかります。
満羽は、虚無を悟る前の自分達にな、と心の中で言って蒙武を落馬させたのです。

キングダム656話の感想と考察
呉鳳明が授けた作戦ですが、本来魏軍が主攻をしたい筈なのにいずれ敵となる秦軍に主攻にさせると共に、自分達を助攻に甘んじるのには意図があるのではないかなと思いましたね。
表向きは秦軍に対して自分達が秦軍と共に楚軍相手に戦うし、こうして黒子にも徹しますよと言うアピールであり、実際は秦軍を楚軍にぶつけさせて被害を自分達よりも大きく出させるのが目的なのではないでしょうか。
楚軍はかなりの強敵であり、秦軍も主力を引き連れているので両者が激しくぶつかり合い、最悪疲弊し、良くて主力の何人かが命を落としてしまえば、魏軍は最小限の被害で済むのでそう考えたんじゃないかなと思いますね。
魏軍の思惑は分かりませんが、楚軍は倒さないといけないので戦うのではないでしょうか。
次回657話では満羽の虚無の部分が明らかになるのではないでしょうか。
満羽は蒙武とぶつかる際に、自分達は虚無を悟る前の自分達に似ていると心の中で言っていました。
そもそも虚無とは何物もなく、虚しい事であり、この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めない事と言う意味があります。
この意味から察するに満羽も蒙武と同じように何かを背負って戦っていましたが、今では何も背負うものがないから虚無状態になっているという事なのでしょう。
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