2020年9月10日発売の週刊ヤングジャンプ2020年40号で、『推しの子』17話が掲載されました。
DNA鑑定をするために鏑木のたばこをゲットできたアクア。
目的が終わったアクアのその後の演技は・・・。
本記事では、『推しの子』17話『演出』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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推しの子17話のあらすじネタバレ
かなは撮影をしながら考えていました。
――――― 小さい頃はみんながちやほやしてくれたけど、今やネット上では自分のことは終わってると言われている。
そんな私が地道に続けてきてやっと主役を抜擢された。
しかしこの作品は、下手な役者ばかりで、既に4話まで公開されていて、結構なクソ作品だと分かっている。
でもまだなんとかできるんじゃないか。
このシーンは原作屈指の名シーンで、ヒーローとストーカー対決のシーンだ。
原作を読めばいつもここで泣いてしまう。
相手役と呼吸を合わせてフォローしたらきっとまだ・・・ ――――
かなはそんなことを考えながら、相手役の演技を見てると、どうやっても呼吸を合わせられないくらいの下手っぷりで、無理だと痛感しました。
どうしてこれで監督がOKを出せるのか分からないし、演技ってそんなどうでもいいものなのかと思っていた時、アクアの出番がきました。
ストーカー役のアクアが登場すると、リハーサルの時とは全く違い、かなは驚きます。
その時アクアはこう思っていました。
――――― 自分にはアイのような才能はないし、オーラもない。
だから小道具、照明、カメラ、役者、使えるものは全部使ってアイみたいになってやる。―――――
アクアはかなの相手役の男に耳元で「近くで見るとブスだな、パソコンで加工しないとこんなもんか」とささやきます。
すると相手役は「なんつった、おめぇ!」と気迫のこもった声になり、演技とちょうどマッチしました。
撮影をしているスタッフたちは、アクアが台本にはない、立ち位置やアドリブを挟んでいるのを知りながらもそのまま撮影を続行しました。
それを見ていたかなはとても良いと思い、まさに原作だと思いました。
アクアは演技をしながら、原作の名シーンを、演出意図、構図、テンポ、全てに意味があると考えていて、心の中でかなに、「場を用意したから、本気でやってみろよ」と訴えていました。
このシーンの一番の見せ場は最後ヒロインが涙を流すシーンだから、そこを最大限に引き立たせるように、アクアは怖くてキモいストーカーを演じながら、完璧な間を演出しました。
するとアクアにこたえるかのように、かなは涙を流しながら素晴らしい演技をし、名シーンの撮影を取ることができました。
相手役の男がアクアに、力んでしまって拳が当たってしまって悪かったと謝ると、アクアはわざと当たりにいったからと言います。
そしてアクアは、演技は感情が乗ってなんぼだからいい芝居だったと言い、これでかなも本気だせたんじゃないかと言い去っていきました。
スタッフたちはアクアがめちゃくちゃやってくれたことでだいぶ修正しないといけないとぼやくも、まぁいいでしょ、かなも嬉しいだろうと言いました。
そして今度はかなだけの撮影になり、ヒーローに恋に落ちた乙女の顔を撮る時、かなはアクアの方を見ながら撮影しました。
その表情もまた完璧でしたが、かなにとっては演技ではありませんでした。
推しの子17話の感想と考察
アクアの演技がものすごくてちょっとシビれましたね。
自分には魅力がないから、現場にあるもの、他の役者も含めて全て使うというその考えとそれができることに、どう考えても名俳優だと感じました。
このアクアの演技を見て、鏑木はどう思ったのかも気になりますね。
そしてかながアクアに恋をするのも分かります。
同年代の若い俳優たちが全然演技ができないのに、色々考えて完璧に演技するアクアがいたら、そりゃ惚れてしまうのも無理はないですね。
2人が付きあったら面白いなぁと思うけれど、アクアの中身はゴローのおじさんだから、自分でロリコンになるとか思って、かなとは付き合うことはないんじゃないかなと思いました。
アクアの役者としての人生が今後どんな道を進むのか楽しみですし、鏑木の吸っていたたばこの吸い殻からDNA鑑定できるのかどうか、気になります。
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